DAINOSAUR PROVINCIAL PARK視察
恐竜州立公園の視察に行ってきました。
カルガリーから約2時間と15分。
それまでの農場の景色から一変して急に荒涼とした景色が現れます。
先住民によって発見されましたが、神聖なる場所として崇められたのだとか。
その後白人としてはフランス人によって発見され、耕しても農地にもならないことからBADLANDと名がつけられたとか。

このようなバッドランドの大半が州立公園に指定されております。

道路を州立公園に向かって走っていくと、突き当りに駐車場があり、小さなビジターセンターがあります。
このビジターセンターも一応資料館となっており、$6.00で入ることが出来るのですが、その規模を考えると、$19.00払ってロイヤルティレル古生物博物館の方が良いかもしれませんね。
あちらの博物館を知る者としては、こちらの資料館はかなり簡単な作りで、あまり面白くないかもしれませんね。
でもここの州立公園の目玉は何といっても、探検バス。

24人乗りのバスにのって、一般人は入れない自然保護地区へのツアー。
夏場は込み合うので、要予約。
しかも暑さ対策と、歩きやすい靴でサンダルは不可。 帽子と水筒をもって約2時間のツアーに出発。

車内は禁煙。
恐竜のマークで表示されているなんて、ちょっとお茶目でカナダらしいです。

このような荒涼とした景色の中を進み、いくつかのポイントで説明を受けます。
自然保護地区なので、草花や動物を保護すること。
化石を持ち帰らないこと。
そして、自身の安全を確保することについて説明を受けます。

ふと足元に目をやると、恐竜の背骨と思われる化石がごろり。
恐竜や亀の化石などがごろごろ。

こっちの石はなんだ。
見たことがあるけど…
チコちゃん?

冗談はともかく、アイロンストーンには何やら模様がついていたり、

大きな化石は保護カバーがされていたり、

さらに大きくなると小屋の中に展示されていたりと。
その場に転がっている化石から、屋内に保管されている化石まで、様々な化石の実物を見ることが出来ます。


様々な荒涼とした景色に見とれていると、見落としてしまう物もあったりします。
例えばこちら。

何やら海綿状の石が砂岩の中から顔を出しています。
周りにある石とは明らかに音が違うので、何かなのでしょうけど、そこまでは分かりませんでした。

最後に訪れたのは、冗談半分の、ラクダとピラミッド。
左手前のフードゥーになりかけの二つの小さな山がラクダに見えて、右の奥にピラミッドのような形をしたものがあります。
全て自然物。
しかし、雨や風による浸食が続いていますので、いつまでこのラクダとピラミッドがあるのかについては、分かりません。
自然保護区として指定されているのが約80平方キロメートル。
北海道の室蘭市とほぼ同じ面積になるようです。

ロイヤルティレル古生物博物館のあるドラムヘラーの街は1912年に街ができました。
この貴重な景色と地層が認識されるまえに街が出来てしまったのですが、こちらの州立公園には民家は一切ありません。
ドラムヘラーで見る景色の何倍もの見ごたえのある景色は、カルガリーから2時間以上かけていく価値があるのかないのか。
恐竜への思いの強さによって、価値が異なるかもしれませんね。
近日中に、カルガリー発の恐竜公園ツアーを作りたいと思います。