地ビール視察

5年ほど前からカナダでも地ビールブームに。
しかし、あまり日本人には好まれない傾向もあります。
理由は、ビールの文化の違い?
日本はラガービールが主流で、味わいや風味よりものど越しが重視される為だそうです。
かけつけ3杯。
という飲み方は、のど越しを重視し、味わいや風味を楽しむ飲み方に慣れていない日本特有の文化だとか。
カウボーイトレイルにある地ビール屋さんの一つは、こだわりの 水、モルト、イースト、ホップしか使わない製法を守っているドイツビーツを作る。
これらの掛け合わせやタイミング、量によって、バナナの香りが出てきたり、ライチの香りだったり、ダークチョコレートだったりと、他の地ビール屋のように別の素材を投入して香りを出すようなことはしないのだとか。
地ビールのほとんどが高温発酵のエールビール。
味と温度で変わっていく香りを楽しむビール。
しかし、ここでは、2種類のラガービールも製造していました。
2種類のラガービールは、一つは日本人が好むようなのど越しすっきりなビールで、もう一つは少し個性のあるビール。
2016年創業の若い会社ですが、ドイツの山の麓の小さな村で育った為、カルガリーの街ではなく、カウボーイトレイルにあるクールな街で創業したのだとか。
カルガリーの大学で醸造について学び、その知識を最大限にビール作りに生かしているようす。
7種類すべてを試飲させてもらいましたが、基本に忠実なビールでありながら、個性が垣間見えるビールでした。
とても視察に協力的な方で、わが社のツアーにおいて、試飲を通常は金曜日~日曜日のタップルームが営業している間だけのサービスなのですが、事前連絡をしたらツアーのお客様に試飲会を開いてくれるのだとか。
日本人の好みにあう地ビールはなかなか出会えない方もいるかもしれませんが、ここのビールなら気に入った一品を見つけることが出来るかもしれませんね。