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2023年 夏季ツアーを振り返って

  • Writer: カルガリーガイドサービス
    カルガリーガイドサービス
  • Oct 20, 2023
  • 8 min read

日本政府が世界で最も遅いと思われる5類への変更にともない、日本のお客様も『海外旅行に出ても良い』という雰囲気になりました。

日本帰国時の陰性証明も必要なくなり、コロナ前と同じ、パスポートをもって海外に行く事が出来る時が訪れました。


ひとシーズンお客様をロッキーや恐竜博物館にご案内して思ったことがございます。


①ロッキー1日観光について

氷河の上までご案内する個人ツアーは弊社だけとなってしまった2022年に引き続き、今年も弊社だけとなってしまいました。他社の日本語ツアーの会社のスタッフに、氷河観光で見送られることが当たり前となりました。

お客様にはイヤホンをつけていただき、日本語で氷河が先住民にとっても大切な場所であったこと、堆積土砂の出来方、カタバティックバーストが生み出すフラッグツリー、氷河の発見物語、氷河の種類、氷河の流れるスピード、氷瀑やクレバスなどなど、多くの説明を日本語でご案内しております。


今から約30年の間には、カナダの氷河は全て無くなるとの予想がされております。

ならば、氷河観光はその前に終わってしまうでしょうね。

日本の方をご案内する個人ツアーで、最後まで氷河の上にお客様と一緒にご案内するガイドを目指そうと思います。


確かに、日本語アプリは存在します。

しかし、氷河について、カナダの歴史について学んだ事がある者が聞いて楽しい、理解できるアプリ内容であり、カナダや氷河について学んだことが無い方々にとっては、つまらない大学の授業を受けているような内容になります。


基本的な注意事項などは一切触れておらず安全面の上でも問題があるのではないかと思います。

本当に氷河の貴重性について理解が出来ているのか疑問に思う所もあり、日本人ガイドが昔のように当たり前に氷河まで案内するというサービスを貫いて行こうと思います。




②ヨーホー国立公園観光について

日本語でご案内するツアーとして、レイクルイーズゴンドラを利用するのは弊社だけとなりました。

標高約2100メートル付近から見下ろすレイクルイーズや目の前に迫るロッキーの迫力、どこまでも続く原生林など、ロッキーの雄大さが最も分かる場所でもあるレイクルイーズゴンドラ。

この場所を見ずして、ロッキーは語れないと思っています。

経費を節約することばかりに集中している各社の取り組みとは異なる取り組み。

お客様には、心置きなくロッキーを楽しんで、感じて頂きたいと思っています。



③昼食について

日本語ツアーの各社とも、ピクニックランチという名のもと、お弁当などの昼食が増えました。

しかし、弊社では、ロッキー1日観光、ヨーホー国立公園観光ともに、ビュッフェスタイルの昼食をご提案いたします。(季節によりフードロスの関係からビュッフェメニューをそのままテーブルに運ばれることもあります。)

海外旅行に限らず、旅行中は何と言っても野菜不足になりがち。

便通にも影響をして、体調がすぐれないという方々もいらっしゃいます。

でもビュッフェスタイルの昼食では、たっぷりお野菜が用意されており、野菜不足問題とは無関係の食事を摂ることが可能です。

夏場の暑い時には、食中毒の危険性も考えられるお弁当ですが、レストランでの食事を摂ることで、食の安全を確保。食の安全は食のプロからだと考えております。

ロッキー1日観光と、ヨーホー国立公園観光で利用するレストランは異なり、メニューも異なりますから同じ物を2日間とも食べるというわけではありません。

腸から体調管理を考えて、野菜たっぷりのビュッフェ昼食を提供して行きたいと思います。



④ゆったりツアーについて

各社ともゆったりツアーを掲げているのですが、良く見てみると、11時間観光と記載がありながら10時間半程度で終わってしまうもの。氷河観光時にアイスフィールドセンターで2時間半の時間を設けているもの。

良く見ると意外に下車観光時の時間配分が異なることが多くあります。

各社の中で最もゆったりツアーを実践しており、写真を撮って終わりというような、どこかアリバイ作りのようなツアーは実施いたしません。

『ツアーガイドの親戚などがロッキーを訪れた際に、どの様にご案内するか。』

これが基本だと考えております。


  • 下車観光先で、写真を撮ったあと、ゆっくり堪能できる時間を持つ。

  • 氷河観光、レイクルイーズゴンドラには日本語ガイドが同行し、随時日本語でご案内をする。

  • 下車観光場所でガイドがお客様から離れて、車に先に戻ることはしない。


これって当たり前の話だと考えています。


親戚の方々が、自分を頼ってカナダに来たのに、氷河観光時に英語圏の中に親戚を送り込んで自分は同行しない。

なんて、あり得ないと考えています。

とことん、お客様に寄り添うツアーが出来ればと考えています。


⑤お客様について

全てのお客様を弊社で独り占めしようとは考えておりません。

価値観がそれぞれ異なるからです。

弊社のようなツアーをご希望される方々と繋がることが出来ればと考えております。

ツアーガイド自身が楽しんでいるツアーこそ、楽しいツアーだと思います。

お客様との一期一会を大切にして、一緒にロッキーを楽しむ。

その一部として、ツアーガイド自身も毎回ツアーの時に写真をゆっくり撮る時間があり、そんな写真の一部を利用して、お客様との思い出をブログに綴っています。 弊社のようなツアー形態に価値観を感じていただける方々と是非とも繋がりたいです。


⑥プラスαのサービスを

双眼鏡

双眼鏡を持参し、その時々によってお客様にお貸しいたします。

クロウフット氷河では、93号線から最も近くに氷河を見る事が出来ます。氷河も層になっていることや解け水が滝のように流れていること、クレバスの中はとっても青い事などなど、双眼鏡で発見できることはたくさんあります。

断崖絶壁に生息するマウンテンゴートを発見した際にも、双眼鏡が役に立ちます。双眼鏡をお貸しすることでより楽しい発見が出来れば、ツアーガイド会社としてこんなにうれしいことはありません。


360度カメラ

氷河の上では360度カメラを持参し撮影を行います。

希望される方にはその映像をYOUTUBEにアップして(アドレスを知っている人しか見ることが出来ない方法)そのリンクを後日お渡しいたします。

氷河の上がどうであったのか、写真だけでは伝わりにくい様子を、360度映像で知人などにも共有出来たりもします。

機材の不具合などで100%お応えできるか分かりませんが、プラスαのサービスとして。


チャイルドシート/ブースターシート

チャイルドシートとブースターシートを無料での貸し出しを行っております。

お子様の安全もとっても大切。

膝の上というような対応はしたくありません。一人の親として、我が子のように扱う。

それは当然のことだと考えております。

ご家族で安全に観光を楽しんで頂きたいという気持ちから、無料貸し出しを行っております。


カヌー体験中の写真撮影

ヨーホー国立公園観光中エメラルドレイクにてカヌーを体験される方も多く居らっしゃいます。カヌーからの景色はお客様自身が何枚もの写真を撮られることになりますが、カヌーを行っている姿を写真に収めることはツアーガイドしか出来ません。そこでツアーガイドが車でのんびり過ごすのではなく、お客様の為にカヌーを行っている姿を写真に収めて後日お渡ししております。


このプラスαの取り組みは、お客様を日々ご案内する中で出てきたもの。

双眼鏡の楽しさなどは、お客様に教えて頂いたことでもありますし、カヌーの写真は『是非とも欲しいので送ってください』というお客様のご要望から生まれたもの。

こうであったらうれしいな。というお客様の気持ちを汲んで取り組んでいる内容です。

この先も、プラスαのサービスが増えていくことになると思います。



最後に

今年出会う事が出来たお客様に感謝。

出会う事が出来なかった方には申し訳ございません。

ツアー中は全力でお客様のツアーが、思い出が素晴らしいものになるよう対応いたします。

その為、お休みも必要になります。

アドレナリンが出っ放しなので、なかなか熟睡が出来ないこともあります。

そんなことから、休息日を設けているのも事実。

毎日対応出来る訳ではないので、タイミングが合わなかった方々には申し訳ない気持ちであります。

それでも、今シーズン、1日たりとも手を抜いたサービスを行ったことはありませんし、他のどのツアーよりも充実した満足度の高いツアーを催行出来たと自負しております。


スタッフを増やすことも考えておりますが、自分と同じ情熱を持っている良い人が見つからない限り、スタッフをお金儲けの為に増やすことは考えておりません。

一度クオリティーを下げてしまうと、元に戻すのが大変だからです。

来年、スタッフを増やすことが出来るのか出来ないのか分かりません。

なので、今年と同じように、私が対応出来る日だけ、お客様をご案内出来るというスタンスになってしまうかもしれません。

それでも、お客様のご期待に応えることが出来るようツアーを催行する為であり、スタッフを増やしてご期待に添えないツアーを催行することが無いようにと考えての事であります。


夏季のツアーシーズンは終了いたしましたが、冬季についても弊社の価値観に共感していただける方々と繋がることが出来ればと思いますし、2024年も皆さまをご案内出来るよう準備してまいりたいと思います。







 
 
 

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