9月20日 バンフ発 ロッキー1日観光 氷河観光
- カルガリーガイドサービス
- Oct 17
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この日ご案内したのは前日カルガリー空港からバンフへご案内した新婚カップル。この日はとっても天気の良い日でした。
秋になると2週間ほど天候不順な時もあるのですが、雨の降らないとってもいい天気が続いています。6月からお盆までとっても雨の多い状況でしたので、秋にここまで天気が良いのも珍しいです。

日が段々と短くなってきていることから、最初に立ち寄ったキャッスル山もオレンジに色づいてとっても綺麗でした。

反対側にあるパイロット山も朝日を浴びて輝いていました。




秋のレイクルイーズは、鏡のように湖面が止まることが多く、逆さロッキーの写真を撮りやすい時期でもあります。
湖面近くの空気が冷えており、山の上にある氷河に冷やされた空気との温度差が少ない関係から風が起こりにくいことによります。この湖面に綺麗なロッキーが映りやすくなってくると、この地にも冬が確実に近づいており、間もなく夏季の観光シーズンが終わることも意味しています。

クロウフット氷河
気持ち空気が白い感じがしますが、93号線から見る事が出来る最も近い氷河になります。水色も見る事が出来ました。


ボウレイクも綺麗な逆さロッキーが映っていました。ここまで湖面がピタッと止まっているのも珍しいです。多少の細かい波が出ていることが多いのですが、この日は綺麗に止まっていました。

ペイトレイクと遠くに見えるU字谷。


この展望台の下に出てしまう人の多いこと。今年は特に多く感じました。国立公園としては、植物の再生の為トレイル内に留まることを規則として、トレイル外に出ることが無いよう、看板を設置して自然保護を呼びかけているのですが、この場所に来る度に20名以上の人が自然破壊を行っている現実を目の当たりにします。その度に私は皆さんに規則を守ること、トレイル外に出ることが自然破壊につながることを説明し、トレイルに戻るよう声を掛けるのですが、時には罵声を浴びせられることも。自然に対し敬意を払う事が出来ない人があまりにも多いこと。とっても悲しい現実でもあります。
携帯電話が届かない場所でもあるので、毎回ここに来る度にどれだけの人がトレイル外に出ていたかをツアー終了後に写真と共にPARKSに報告をしているのですが、実際に取り締まる人が居ないと、注意する者が居なくなったとたん多くの人がトレイル外に出てしまうという事実。
根本的な対策が必要だと感じられる場所でもあります。



クロッシングのビューポイントの写真を撮るのを忘れてしまいましたが、ビューポイントに立ち寄ったあと、ビュッフェスタイルの昼食へ。野菜もたくさんあるし、メインのチキン、ミートボール、白身魚も美味しくいただきました。
この場所は以前は当たり前に日系の旅行会社によって利用されていましたが、特に個人ツアーの場合、経費削減の関係から利用されることも殆ど無くなり、自家製のおにぎりを配るなど、お客様の安全への配慮の無い手法でツアー代金を安く見せる事ばかりに神経を注いでいる会社ばかりとなりました。最近は中国系のツアーなども当たり前に利用するようになり、シーズンの繁忙期以外でもビュッフェを楽しむことができます。

昼食後の最初の下車観光場所。ビッグヒル。そのままの名前ではありますが、大きく異なる地層の向きなど、長い時間を掛けて強い力で地殻変動が起きたことが分かる場所でもあります。



このツアーの目玉である氷河観光
ここもかつては日系の旅行会社のツアーガイドが当たり前にお客様を案内した場所。今は個人ツアーでは、ガイドは氷河観光の為のバス乗り場まで案内して終わりの会社しかなくなりました。
個人ツアーで氷河の上までお客様と一緒に来るツアーガイドは私だけになりました。
氷河の上での注意点、集合時間などを理解せず、勝手な行動を取る日本のお客様も多く見られます。そんな時は、お客様に声をかけて注意を促したりもしますが、私と同じ時間ではない場合、英語での説明をきっちり理解出来ないお客様がツアーガイド無しでこの場所に来るのは、安全を考えるととっても疑問に思います。
ツアーガイドが悪いのではなく、経費削減ばかりを唱える会社側の経営スタイルに問題があるのだと思います。
ベルトラを利用されるお客様がとっても多いですが、全てのツアーが掲載されている訳ではなく、良いツアーが掲載されている訳では無いということも理解されるべきだと思います。
海外旅行って、安全が確保されて初めて楽しいものになると思います。
食の安全、アトラクションでの安全、是非とも日系旅行会社各社には、安全を最優先にしたうえでのツアーを作って頂きたいと思います。
翌日、お客様をカルガリー空港へお送りしました。お客様はオーロラの地へ。
素晴らしい新婚旅行になることを願っています。













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